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▲CAN-AM受賞の稲垣さん |
カスケード1200とロッキーマウンテン1200を走ってCAN-AMを受賞した稲垣さんのレポートです。日本人では初めてです。ちなみに、CAN-AM創設者の一人、カナダのレアルさんは、日本のブルベ開催に力を尽くしてくれた方です。この人がいなければ、日本のブルベ導入は5〜6年は遅れていたかもしれません。
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*日本でブルベを走っているDavid LittさんもCAN-AMをゲットしました(Littさんのカスケード1200のレポートと写真がカスケード1200サイトにあります)。 |
■CAN-AM受賞で5つのメダル
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■観光を兼ねた家族同伴が目立つロッキー 今回はRM-1200開催以来、完走率の悪いブルベだったが、62名のライダーが完走している。コース的には、2つの大きな関門がある。最初に用意されている仮眠所までの450kmを24時間以内に走る事から要求される。今までのデータや走行した人の話しからも夜中の2時に着くと、完走は絶望的と言われていた。 今回は最初からサンダーストームの大粒の雨と恐ろしい向かい風の中での集中豪雨の真っ只中の走行から始まった。それで、上記の条件が付くから、容赦ない雨、風、寒さで低体温症になったりする人もいたから、ここでDNFをする人も多かったようだ。 2日目は、なだらかな登坂が45kmあるが、そこからが、このアイスフィールドハイウエーの素晴らしい景色を見ながら走る醍醐味がある。ちょうど、600km地点にレストランがあるが、ここを午後2時までに通過しておくこと。これが、第2の関門。これを過ぎれば、80%完走できたようなものとBCのスタッフから言われていたが、全くそんな感じだった。 |
■重要なのは事前の情報収集 C-1200kmの経験を生かして、RM-1200kmはより、天候に関して計算をしていったが、現地の天気情報をまとめたURLを、次回参加されようとするライダーは参考にされるといいと思う(自分の通過予定時間をあらかじめ考慮することが必要)。
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■語学力の必要性
今回のアワードは80%以上が50代以上だと思うし、家族が遊びに来ているのが、本当に多かった。日本からも、ドイツからも、アメリカ、カナダは勿論。 とにかく、走力よりも、自分も含めて、語学力の必要性を感じた。これは、ボランティアスタッフからも、他の60代からのライダーからも指摘を受けた事も追記しておく。私以外にも、そうゆう事を言われた日本人ライダーはいるから、日本人と言う枠を超えて、国際人と言う意識を持って、チャレンジしてこそ、これからの海外遠征ブルベは、日本人にとっても、外国人にとっても有意なものになると思ってる。 それと、いろんな国のライダー達と、挨拶から始まりライドしながらいろんな話をする事で、辛さや苦しさもあるが、楽しさは増していく。楽しさが増すと言う事は、精神衛生上にも良く、全ての気持ちを前向きにしてくれる大きな原動力にもなる。 普段におけるブルベでの人間関係でも今回のように情報交換が出来る要因にもなるが、走っている時の会話は、内容はどうであれ、日本での走行と同じように、自分自身の気持ちを開放的にしてくれる。また、何かあったときに、アウエイでのブルベは、その国の人間が必ず我々よりも多くの情報を持っているので、走行に安心感があることに間違いがない。 そして、RM1200kmをゴールした翌日の新聞には、ロッキーを征服した62名と言うタイトルで載っていた。 |
■海外ブルベを走るために
カスケードの場合は、ドライバーのキャスティングディレクターと、かなりメールのやり取りがあって、日本人3名を1台の車に載せてもらったので、備前焼の焼き物や、他の人もおみ上げを渡したが、帰国時は私一人で、別のシアトル在住の人が、モンローまで来てくれて、又 シアトルの空港まで送ってくれて、駐車場に車を止めての駐車料金、往復140kmからの、ガソリン代、人件費があるわけだから、それなりにするのは常識と思う。 勿論、クラブからの経費が出ている場合もあるが、一言そうゆう気持ちを外国人に示す事は、日本人の認識を高める事でもあり、これから行く日本人の印象が少しでも良くして帰国するのは当たり前の事ではなかろうか。 日本だと、このようなシチュエーションに遭遇する事が少ないから、知らないで済む場合もあるだろうが、フィールドが外国ならばその国のそれぞれの方法論を知っておくことも必要で、愛想よく話をしているように錯覚しているだけで、実際は、馬鹿にというか、レベルが低いと思われる事は日本人の恥である事も認識していないといけないだろう。 これから参加する人は、文武共に鍛えてがんばってもらいたいと思う。勿論、私も次なる目標の為に、自分の楽しみを作るだろう。 Report & Photo Mitsuaki INAGAKI 2012.10.5 |
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