Audax Japan Award受賞者を表彰し掲載します。
目的
「Audax Japan Award(略称=AJ Award)」は一般社団法人オダックス・ジャパンの管掌するイベントを中心に顕著な功績のあった個人を表彰しこれを称え、ブルべ文化のさらなる発展に資することを目的として2020年に設置されました。2016 年度に設置した「Best of Rider in Audax Japan」を発展させ表彰対象を広げています。
選考基準
- AJ 管掌イベントにて前人未踏・世界レベルなどの走行実績を得た者。ただしタイムや着順等の競争実績は除く。当初設置された「Best of Rider」の名にふさわしい個人
- AJ 管掌イベントの開催・運営におおいに貢献した者。AJ イベントの運営側として活躍し、AJや日本のブルべ界に大きく寄与した個人。
- 長年にわたり日本のブルべ文化の発展に寄与しその功績が顕著であり、表彰されることによりブルべに関わる人々に目標や指針・力を与え得る者。いわば功労賞にふさわしい個人。
- AJ 管掌イベントのみならずオダックス・クラブ・パリジャン (ACP)やランドヌール・モンディオ (LRM)管掌イベントにおいて目覚ましい実績や貢献をあげた者。グローバルな視点で特別に表彰するにふさわしい個人。
選考方法
年に一度各クラブからの推薦と互選を行い、選考・決定します。
2024年受賞者
授賞理由:
温厚かつ誠実な人柄で「かんとく」の愛称で知られており、3度のPBP完走とR-5000およびR-10000を受賞されているほか、BRMの主催担当も行うなど、国内外のブルベシーンで活躍されてきました。また、自身のPBP参加体験を機に始めた走行動画の先駆者としても知られ、ブルベやPBPの魅力の発信をし続けてきたほか、長年にわたりオダックス・ジャパン内のメダル管理と配送の担当を務めていただき、組織への貢献も果たしてこられました。このような多岐にわたる活躍と貢献が評価され、今回の受賞となりました。
受賞コメント:
この度このような栄誉ある賞を頂き誠に有難うございます。これを機に、私のこれまでのブルベを少々振り返ってみます。
私は2007年に初めての200キロブルベを走りその翌年から本格的にブルベに参加、2011年にはPBPをなんとか完走することが出来ました。その素晴らしいフランスの体験に圧倒されつつも、日本ならではのブルベの魅力にも改めて気づき、多くの人にその世界を知ってもらいたいと走行動画を作成し始めたのがこの頃です。4年後の2015年PBPに作成したビデオblu-ray盤はより多くの方にご好評いただき、またAR日本橋さんではPBP勉強会の教材としてもご活用下さいました。現在まで長短70本程度YouTubeにブルベ動画をアップロードしているうち、いつしか「かんとく」のあだ名まで頂戴してしまいました。
また、私はブルベを始めてからずっと完走する度にBRMメダルを記念に購入しています。額装して飾っている写真をSNSに上げていたら当時の稲垣元会長の目に留まり、「平松さん、メダルにこだわりがあるところを見込んで Audax Japanの仕事を手伝ってくれないか」と依頼を受け、BRMメダルやブルベカード・ACPから送られてくる認定シール等の受領・管理業務を請け負いました。それらのアイテムを通して参加者一人一人の足跡をその記憶に刻まれていければという願いを込めて務めさせていただきました。
近年はオダックス近畿のスタッフ一員として地元でのブルベ開催に携わっておりまして、最初に担当した2016年のブルベの”卒業生”が今年R10000を達成されたと聞き、我が事以上に喜び感動致しました。皆様から受け継いできたブルベに対する思いの火を継いでいけたという満足と安堵、先に述べた二つの事も少しは役立っていたのかなと自惚れ混じりに思っている次第です。
そしてもちろんこれからも自らも楽しみながらブルベを走って行きます。初めてPBPのゴールをくぐって見えた景色は次のブルベへ広がる道、今なおそれは変わらず続いているからです。
2023年受賞者
2023年のAJ Awardには加藤孝氏が選出されました。
授賞理由:加藤 孝氏はオダックス・ジャパンの初代会長として、2004年にランドヌール・ジャポンより日本におけるブルベ運営業務を引き継ぎ、現在に続くオダックス・ジャパンの創設に貢献されました。その後、2007年にオダックス・ジャパン組織の一行として100名を超える陣容で日本選手団をPBP(パリ・ブレスト・パリ 1200㎞)に送り出し、以来20年以上続く日本ブルベ団体の礎を築きました。
2022年受賞者
2022年のAJ Awardには後藤まきよさんが選出されました。
授賞理由:R10000受賞は3度、RM、SR600ともに10finisherを達成(2022年現在)。超長距離であるRM2400㎞日本横断完走。その行先は国内各地の他、フランスはもちろんのこと米国、英国、ベルギー、イタリア、台湾などの海外遠征も多い。経験豊かで、着実な実績をも持つランドヌーズとして、多くのランドヌールから注目される存在となっている。 加えて、ブルベ運営側としてBRM主催も手掛けられており、ブルベの普及、啓発に大きな貢献を成している点が高く評価され、この受賞となった。
2021年受賞者
2021年のAJ Awardには田中寿則氏が選出されました。
授賞理由:前会長からの突然の引継ぎとその際の的確な対応、昨今のコロナ禍に於けるAudax Japanを統率してきた功績など、過去に例のない大変な時期に副会長時代からの長期に渡る貢献が高く評価された。
Best of Rider in Audax Japan受賞者
2016~2020年にBest of Rider in Audax Japanとして表彰された方々をご紹介します。授賞年 | 氏名 | 授賞理由 |
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2020年 | 白木緑さん | AJ会長としてAJの運営基盤を作り上げただけでなく、日本初の遠征ブルべやRM開催を成し遂げるなど、ブルべ発展への大きな貢献を成し遂げた。 |
2019年 | 井手マヤさん | 草分け的な女性ライダーで、主催・参加あわせて日本のブルベの発展に大きく寄与された。 |
2018年 | 長森恵子さん | 2018年R札幌で開催されたAH2400Km認定完走でランドヌーズとして世界最長距離の認定を取得されるなど、日本のランドヌール・ランドヌーズとして非常に誇らしい実績を得た。 |
2017年 | 稲垣照聡氏 | 長年に渡るオダックスジャパン運営への直接的貢献、及び、国内外のあらゆるブルベへの積極的参加と交流を通じたブルベ界の発展に対する多大なる情熱を讃える。 |
2016年 | 大上皓久氏 | 古くからブルべに関心を持たれ積極的に参加し、2016年には82歳でACP認定600kmを3本取得された。自転車を生涯スポーツとして楽しまれ多くの若い世代から敬愛の念を持たれている。 |