Audax Japan Award受賞者を表彰し掲載します。
目的
「Audax Japan Award(略称=AJ Award)」は一般社団法人オダックス・ジャパンの管掌するイベントを中心に顕著な功績のあった個人を表彰しこれを称え、ブルべ文化のさらなる発展に資することを目的として2020年に設置されました。2016 年度に設置した「Best of Rider in Audax Japan」を発展させ表彰対象を広げています。
選考基準
- AJ 管掌イベントにて前人未踏・世界レベルなどの走行実績を得た者。ただしタイムや着順等の競争実績は除く。当初設置された「Best of Rider」の名にふさわしい個人
- AJ 管掌イベントの開催・運営におおいに貢献した者。AJ イベントの運営側として活躍し、AJや日本のブルべ界に大きく寄与した個人。
- 長年にわたり日本のブルべ文化の発展に寄与しその功績が顕著であり、表彰されることによりブルべに関わる人々に目標や指針・力を与え得る者。いわば功労賞にふさわしい個人。
- AJ 管掌イベントのみならずオダックス・クラブ・パリジャン (ACP)やランドヌール・モンディオ (LRM)管掌イベントにおいて目覚ましい実績や貢献をあげた者。グローバルな視点で特別に表彰するにふさわしい個人。
選考方法
年に一度各クラブからの推薦と互選を行い、選考・決定します。
2023年受賞者
2023年のAJ Awardには加藤孝氏が選出されました。
授賞理由:
加藤 孝氏はオダックス・ジャパンの初代会長として、2004年にランドヌール・ジャポンより日本におけるブルベ運営業務を引き継ぎ、現在に続くオダックス・ジャパンの創設に貢献されました。その後、2007年にオダックス・ジャパン組織の一行として100名を超える陣容で日本選手団をPBP(パリ・ブレスト・パリ 1200㎞)に送り出し、以来20年以上続く日本ブルベ団体の礎を築きました。
受賞コメント(お嬢様からのお礼より抜粋):
このたびは父に栄誉あるAJ Awardを賜り、家族ともども感激にたえません。
父はとにかく自分がPBPを走りたいという一念で奔走していました。オダックス・ジャパン創設に際しては難しい局面も多々あったと思いますが、その強い気持ちが原動力になっていたことは間違いありません。また、井手マヤ様、白木緑様をはじめ同志の方々の多大なお力添えで実現できました。心から感謝申し上げます。
2003年のPBPに初参加した日本チームのひとりであった父は、自分がついにPBPを走ったという興奮、延々と連なる幻想的なランタンルージュ、完走できた時の大きな喜びと達成感を生き生きと話してくれました。
当初は20名だったPBPの日本人参加者が、20年後には358名という大きなチームになるとは、父も想像していなかったようです。その礎として多少なりともお役に立てたのであれば望外の喜びだ、と申しております。ブルべに参加することはなくなりましたが、父は今でも日課としてサイクリングを楽しんでいます。あいにく娘二人はまったく自転車に興味を持ちませんでしたが、世代を超え、私の息子がサイクリストになりました。気兼ねのいらない相棒として、孫と熱海や軽井沢、会津若松などへ自転車旅行をしております。
最後に、貴会のますますのご発展とPBPを目指すサイクリストのみなさまのご活躍と安全を心よりお祈り申し上げます。
2022年受賞者
2022年のAJ Awardには2022年のAJ Awardには後藤まきよさんが選出されました。
授賞理由:R10000受賞は3度、RM、SR600ともに10finisherを達成(2022年現在)。超長距離であるRM2400㎞日本横断完走。その行先は国内各地の他、フランスはもちろんのこと米国、英国、ベルギー、イタリア、台湾などの海外遠征も多い。経験豊かで、着実な実績をも持つランドヌーズとして、多くのランドヌールから注目される存在となっている。
加えて、ブルベ運営側としてBRM主催も手掛けられており、ブルベの普及、啓発に大きな貢献を成している点が高く評価され、この受賞となった。
2021年受賞者
2021年のAJ Awardには田中寿則さんが選出されました。
授賞理由:前会長からの突然の引継ぎとその際の的確な対応、昨今のコロナ禍に於けるAudax Japanを統率してきた功績など、過去に例のない大変な時期に副会長時代からの長期に渡る貢献が高く評価された。
2020年受賞者
2020年のAJ Awardには白木緑さんが選出されました。
授賞理由:AJとしての各主催手続きや運営基盤を作り上げ、 Fleche や SR600 の国内初開催を実現した等の AJ 会長としての実績。またオダックス埼玉で日本初の遠征ブルべや RM 開催を成し遂げるなど、ブルべ発展への大きな貢献を成し遂げた。日本でのブルべの基礎固め段階からの功績への敬意、AJ会長時代の素晴らしいリーダーシップ・運営側の実績が高く評価された。
Best of Rider in Audax Japan受賞者
2016~2019年にBest of Rider in Audax Japanとして表彰された方々をご紹介します。授賞年 | 氏名 | 授賞理由 |
2019年 | 井手マヤ氏 | 草分け的な女性ライダーで、主催・参加あわせて日本のブルベの発展に大きく寄与された。 |
2018年 | 長森恵子氏 | 2018年R札幌で開催されたAH2400Km認定完走でランドヌーズとして世界最長距離の認定を取得されるなど、日本のランドヌール・ランドヌーズとして非常に誇らしい実績を得た。 |
2017年 | 稲垣照聡氏 | 長年に渡るオダックスジャパン運営への直接的貢献、及び、国内外のあらゆるブルベへの積極的参加と交流を通じたブルベ界の発展に対する多大なる情熱を讃える。 |
2016年 | 大上皓久氏 | 古くからブルべに関心を持たれ積極的に参加し、2016年には82歳でACP認定600kmを3本取得された。自転車を生涯スポーツとして楽しまれ多くの若い世代から敬愛の念を持たれている。 |