0. はじめに
スーパーランドネの精神は走者の自由と成熟度があって成立します。
パーマネントであるルートを走者は自発的な意思のもとに走ります。
出走日時、事前準備、持ち物や走行時間を管理したり、宿泊するのか、寝袋を使うのか、それとも寝ないで走るのか、全て自身で決めるのです。
主催側は(ランドヌールかツーリストかの)カテゴリ別での制限時間を設定し、車両によるサポートなしで走るよう求める以外の責務はありません。
走者は自身でコントロールの通過を証明する必要があります。
走者はすべて自分で対処しなければならないのです。
1. スーパー・ランドネ (Super Randonnees) とは?
スーパーランドネはACPが主催、認証、認定する挑戦的なパーマネントです。世界的に有名なものから無名のものまで、峠やピークをいくつも含む山岳地帯を走り、景色は最高。距離は約600km(373マイル)、獲得標高は10,000m超(32,800フィート)にもなります。
申込み時に参加者はスーパーランドネをツーリスト(Tourist)部門かランドナー(Randonneur)部門で走るか選択します。
- ツーリスト部門は連続した複数日、かつ一日最低80km(50マイル)以上を走っての完走が必要
- ランドヌール部門は50時間の時間制限あり。休憩等も含めた平均時速で12km/h (7.45mph)以上となります。
スーパーランドネはパーマネントなのでルートが通行止めになっていない限り一年を通していつでも走ることができます。出走前に通行が可能なことを確認すること。
2. 参加者について
申込みを済ませると参加者はブルベカードとフレームバッジを受け取ります。走行中は両方とも常に携帯しておく必要があります。
スーパーランドネは所属団体に関係なく全てのアマチュア・サイクリストが参加することができます。
各参加者は適当な損害賠償保険に加入していなければなりません。
参加できるのは人力の乗り物。動力は完全に乗車している人の力によるものに限ります。
単独で走ることもグループで走ることも可能です。
18歳以下の参加者は保護者または法定後見人の同意が必要です。
3. 参加者の義務
参加者は道路交通法に従って走り必ず信号を守ること。各参加者は個人的なサイクリングをしていると見なされる。ACPはスーパーランドネ参加中のいかなる事故についても責任を負わない。
ルートおよびチェックポイントは詳細なキューシートに示される。GPSファイルも用意されている。ショートカットや回り道は認められない。
ランドナー部門での出走者は公式のスタート場所から出走しなければならない。ツーリスト部門の場合キューシートのどこからでもスタートできるものとする。
各出走者は自己完結が求められる。頻度に関わらずサポート車両はコース上、コントロール上ともに認められない。
夜間走行に備え前方および後方に自転車本体にしっかりと固定された灯火が必要。夜間や(雨や霧などで)薄暗い場合には常に点灯しなければならない。
夜間や薄暗い場面においては、反射ベストの着用が必須(フランスの道交法にて義務付けられている)。
夜間走行における違反は直ちに失格対象となる。
修理できない灯火の故障等に備え、予備の灯火装備を強く奨励する。
認可されているヘルメット着用、明るい色の服装、サバイバル・ブランケット、携帯電話の所持を強く奨励する。
4. 申込み
各参加者は主催者に連絡を取り参加費を走行予定日の30日前までに支払うものとする。完走すると記念メダルがある場合もある。メダルは申込時または完走後のカード提出時に注文できる。ブルベカードを返送することで申込みをキャンセルすることができるが返金はメダル代のみ。
ツーリスト部門においてブルベカードは登録完了日から三年で失効する。ランドナー部門は出走日と時間を申告しなければならない。申告日時を公式のスタートとし、これは厳重に守られなければならない。出走日時は主催者に新たな日時を連絡すれば出走の一週間前までは変更することができる。
ツーリスト部門では出走日時の指定は不要だが、公式のスタート地点以外から出走する場合はその場所を主催者に申告しなければならない。
5. コントロールと通過確認
ツーリスト、ランドナー部門ともに参加者はブルベカードに姓名と住所を記入すること。スタート時間、ゴール時間、指定されたコントロールの通過時間の全てを記入しなければならない。時間は日付、時、分、を含む。
スーパーランドネのコントロールはピークや峠の人里離れた場所である場合が多い。そのような場合、参加者は指定の標識下に自転車を置き、その写真を撮って通過を証明することができる。標識は地名(峠、ピーク)を示しており、簡単に見つけることができる、またACPは「奨励情報(information and recommendations)」で詳しい情報を提供している。主催者にEメールで情報を求めることもできる。
街中にあるコントロールについては街の入口または出口にある地名標識の前に自転車を置き写真を撮ることで通過証明とすることができる。カフェ、パン屋、食料品店、ガソリンスタンドなどの地元施設でカードに通過証明を貰うのも可。
必要な写真や通過証明が揃っていない場合、チェックポイントの時間欠損、カード紛失(出走後どれだけ走ったかに関わらず)は失格となる。各参加者がそれぞれのチェックポイントで通過証明とブルベカードへの必要事項記入に責任を持つこと。グループライドの場合、各自転車について写真が必要。各参加者一人ごとに写真を撮ることを強く奨励する。参加者が一緒に写真に写ることはかまわないが自転車が写っていることは必須。
スタート地点および途中でシークレット・コントロールを行う場合がある。
途中で棄権する場合は可能な限り早く主催者に連絡すること。
ランドナー部門で出走し50時間を超えてゴールした場合、通過証明関連が全て揃っていればツーリスト部門での認定とする。
参加者はゴールでブルベカードに署名をした上で通過証明の写真を添えて主催者に返却しなければならない。写真は電磁的記録(メール添付の写真ファイル)での提出も可。ブルベカードは認定が下りた後に認定番号と一緒に返却される。認定番号は時系列順にツーリスト部門、ランドヌール部門を通して割り当てられる。記録はACPのウェブサイトおよびスーパーランドネのブログに時系列順に掲示される。スーパーランドネは競争ではない。参加者は結果によって分類されるものではない。
6. その他
スーパーランドネは他のイベントやブルベの一部として行われるものではない。
スーパーランドネは600kmのBRMと同じコースかつ同じ日時に行うことはできない。
スーパーランドネはパーマネントなので、主催者は年間を通して出走を受け付けなくてはならない(通行規制がない場合)。主催者は希望する場合に日付を指定することができる(注:「より多くのランドヌールの参加を促すために、主催者は参加者に対して特定の日時のスタートを奨励してもよい」の意。ただし参加者に対して特定の日時のスタートを奨励すること自体は推奨されない)。ただし全ての規則を遵守することとする。特に頻度に関わらずサポート車両を使用してはならない。走者に替わってコントロール業務(=通過証明)を実施してはならない。主催者はツーリストとランドヌールの選択肢を用意する必要があり、走者に走行スケジュールを指定してはならない。
スーパーランドネ参加者はACPによって名前が掲示される。個人情報は商業的に利用されることはなく、また第三者に提供されることもない。
スーパーランドネ参加者はこれらの規則に完全に同意したとみなす。詐欺、不正、不当な規則違反は全てのACP主催イベントから排除される結果となる。参加者は訴えや苦情を最終判断を行うACP役員会(Board of Directors of ACP)に書面で(メールを含む)行うことができる。
7. 連絡先
Sophie Matter
641 chemin de Parayon
F-83570 CARCES
sophie.matter@audax-club-parisien.com
フランス国内から 06 650 44 200
国外から (33) 6 650 44 200
2012年6月(2015年1月一部改訂)