0. はじめに
パーマネントの精神は走者の自由と成熟度があって成立します。- Permanent であるルートを走者は自発的な意思のもとに走ります。出走日時、事前準備、持ち物や走行時間を管理し、宿泊するのか、寝袋を使うのか、それとも寝ないで走るのか、全て自身で決めるのです。
- 主催側は制限時間を設定し、車両を含む非参加者によるサポートなしで走るよう求める以外の責務はありません。
- 走者は自身でコントロールの通過を証明する必要があります。走者はすべて自分で対処しなければならないのです。
1. AJ Permanent とは?
AJ Permanent は、AJが認めたルートを規定の条件で完走するとAJが直接認定する日本独自のブルベカテゴリーである。BRMやSR600などのACP管掌のブルベと異なりACPの認定は得られない。 距離及び累積標高等は開催地域での特性を活かしたものになる。制限時間は600km 以下 のコースの場合は最低平均速度 15km/h で算出する。
また 600 km を超える距離 から 1000km 以下 までの間のコースの場合は、 600km 以下 の制限時間 40 時間( 600km/15km/hでの算出値)に 600km を超える距離から 1000km 以下までの区間の最低平均速度 11.428km/h で算出した時間を加えたものとなる。
1000 km を超える距離 から 1200km 以下 までの間のコースの場合は、1000km 以下 の制限時間 75 時間に、 1000 km を超える距離 から 1200km 以下 までの区間の最低平均速度 13.33km/h で算出した時間を加えたものとなる。
1200km を超えるコースの場合は、 LRM の規則に準じて、コース距離に応じた以下の平均最低速度からゴール の制限時間を算出する。
【コース距離(km)】 | 【平均最低速度】 |
1200 – 1299 | 13.33km/h |
1300 – 1899 | 12km/h |
1900 – 2499 | 10km/h |
2500 – | 200km/day |
2. 参加者について
AJ Permanent は「Audax Japanの会員のみ」出走、認定を受けることができる。出走はルートを管轄する主催者に申込む。申込み、参加費の支払いを済ませると、参加者はブルベカードを受け取る。ブルベカードは走行中、常に携帯しておく必要がある。 各参加者はAJが指定する有効な賠償責任保険に加入していなければならない。- 参加者は自分の責任で第三者賠償責任保険(1億円以上)に加入すること。
- 保険に関してはBRM規則第4条に準ずる。
- エントリーした参加者は単独でもグループでも走ることが可能である。
- AJ Permanent は非参加者とのグループ走行は禁止する。非参加者には、同日開催、同ルートのBRMの参加者も含む。これを避けるため、同一ルートのBRMの開催日には、AJ Permanent のカテゴリで出走することを禁止する。出走日時の申告が行われた際に、出走の可否が回答されるので、これに従うこと。AJ Permanent には20歳未満は出走できない。
3. 参加者の義務
参加者は道路交通法に従って走り、必ず信号を守ること。各参加者は個人的なサイクリングをしていると見なされる。ACP、AJ、主催クラブ、主催者、ルート設計・管理者等は AJ Permanent 出走中のいかなる事故についても責任を負わない。- ルートおよびコントロール(PC)は詳細なキューシートに示される。ショートカットや回り道は認めらない。
- スタートできるポイントは各コース管理者・主催者に委ねられるものとする。
- 各参加者は自己完結が求められる。頻度に関わらずサポート行為は、コース上、コントロールにおいて、いかなる場合も認められない。装備に関してはBRM規則第6条に準ずる。
- 明るい色の服装、サバイバル・ブランケット、携帯電話の所持を強く奨励する。
4. 申込み
各参加者は主催者に連絡を取り参加費を支払うものとする。メダルがある場合には申込時または完走後のブルベカード提出時に注文できる(メダルは各主催者の裁量により制作される。AJ Permanent を完走してもACPのBRM完走メダルは購入できない)。参加者は、主催者に対し出走予定日の一週間以上前に出走予定日時を申告し、承認を受けなければならない。一旦、決定した出走予定日時は主催者に連絡すれば変更可能だが、新たな出走日は初回の申告同様、変更申告日より一週間以上先の日付でなければならない。(このルールは、主催者が参加者からの出走日申告を確認し返答するまでの期間を設けるためである。)AJ Permanent は申込みの年度(注:年度とは毎年11月1日から翌年の10月末まで)に出走しない場合、当該出走をキャンセル(DNS)したものと見なされる。この場合も参加費は返還されない。翌年度以降に出走する際は、新たに参加申し込みを行う必要がある。
5. コントロールと通過確認
参加者はブルベカードに姓名と住所を記入すること。スタート時刻(主催者に申し込んだ日時+30分以内)、ゴール時刻、指定されたコントロールすべての通過時刻を記入しなければならない。時刻は日付、時、分、を含む(日付が必要なのはスタートとゴールのみ)。ただし、途中のコントロールにオープン・クローズ時刻の設定はない。また、ゴール時間にオープン時刻はない。- スタート、ゴール地点では日時を証明できるキューシートに指定されたレシート等(日時を証明する写真も可とする。)を取得する必要がある。
- コントロールはコンビニエンスストアなどの商業施設ではなく、山頂や峠、ランドマークなどが指定される場合がある。そのような場合、出走者はキューシートに指定された方法(目標物と一緒に写るように自転車を置き、その写真を撮る等)で写真を撮って通過を証明しなければならない。標識や目標物は地名(峠、山頂、ランドマーク)などを示しており、簡単に見つけることができる。状況が許せば、参加者はコントロールで写真を撮影する代わりに、コントロール地点の施設においてブルベカードにスタンプを押したり、物品を購入したレシートを取得することでコントロールの通過証明とすることができる。スタンプやレシートはコントロール地点の名前が表示されていなければならず、さもなければ無効である。必要な写真や通過証明の不足、コントロールの時刻欠損、ブルベカード紛失(出走後どれだけ走ったかに関わらず)は失格となる。各参加者がそれぞれのコントロールで通過証明とブルベカードへの必要事項記入に責任を持たなければならない。出走者一人ずつ写真を撮ることを強く奨励する。参加者が一緒に写真に写ることはかまわないが、指定された方法で撮影されていなければならない。
- スタート地点および途中でシークレット・コントロールを行う場合がある。
- 参加者はゴール後、ブルベカードに必要な項目、完走時間を記入し、署名をした上で、通過証明の写真を添え、主催者に指定された方法で返却しなければならない。写真は主催者が認めれば電磁的記録(メール添付の写真ファイル)での提出もできる。これらブルベカード類の返却はゴール後、速やかに行うことを推奨するが、開催年度末においては、年度終了後5日以内(11月5日)に主催者へ必着とする。ブルベカードや通過証明が期日に到着しない場合、キャンセル(DNS)と見做され認定されない。ブルベカードは認定が下りた後に認定番号と一緒に返却される。(2022/01/20更新)
- 主催者がブルベカードを利用する無人チェックポイントの認証手段に加え、電子制御(QRコードや電子チップの読み取り等)、GPSトラック(電子デバイスによる位置情報のトラッキング)、もしくはGPSデバイスのトラッキングデータをチェックポイント通過の認証方法として採用した場合、参加者は主催者が指定する電子的な方法でチェックポイントの通過認証を受けることができる。ただし、参加者が電子的認証を希望しない場合、主催者に申告することで従来の方法を選択することができる。(2022/01/20更新)
- 認定番号はAJの基準により割り当てられる。記録は各主催クラブやAJのウェブサイトに認定番号順に掲示される。
- AJ Permanent は競争ではない。参加者は結果によって分類されるものではない。完走時間は公開されず、公開される結果はすべて同じ扱いとなる。
6. その他
AJ Permanent は他のイベントやブルベの一部として行われるものではない。AJ Permanent はBRMと同じコースかつ同じ日時に出走することができない。主催者は希望する場合に出走日付を奨励することができる(注:「より多くのランドヌールの出走を促すために、主催者は出走者に対して特定の日時のスタートを奨励してもよい」の意。ただし出走者に対して特定の日時のスタートを奨励すること自体は推奨されない)。ただし全ての規則を遵守することとする。特に、頻度・方法に関わらずサポート行為を受けてはならない。第三者が走者に替わってコントロール業務(=通過証明)を実施してはならない。個人情報は商業的に利用されることはなく、また第三者に提供されることもない。AJ Permanent 出走者はこれらの規則に完全に同意したとみなす。詐欺、不正、不当な規則違反はすべてのAJ統轄下イベントから排除される結果となる。 参加者は訴えや苦情をAJ会長に書面(メールを含む)で送ることができる。AJ理事会が最終決裁者となる。